【ヘッドホン自作】FOSTEX RPKIT50で密閉型を作ってみた - ダイナミクス調整編
前回できたヘッドホンはダイナミクスが少しズレているので、今回はそのズレを直すよう調整しました。
バッフル外周のネジ4つを締めない場合、ダイナミクスがズレる要因の1つとなるので調整中はそのことに気を付けてください。
バッフル用チューニングダンパーについて、今回密閉型を作っていて高密度の方ではダイナミクスはズレる要因と判断し、標準密度の方に変更しました。密閉型で低域の確保とダイナミクスを合わせるために、バッフル裏の上と下の通気口に貼られていた不織布を剥がしました。剥がした後はアルミテープを貼って覆い、テープをくり抜いて通気口をつくりました。
忘れないようドライバー・ユニットの小さなダンパーは下側に来るようハウジングにバッフルを取り付け、バッフルの内側から見た8か所の通気口を調整しました。耳に装着時、前方向のうち上下2か所両方は開いたままにし音色をよくしました。その上側通気口の細長く残ったプラスチック部分①にアルミテープを貼って覆い、無いよりマシではありますが音色を調整しました。下方向の前は塞ぎ、後ろは可能な限り通気を絞るように3角形で塞ぎ、低域を確保しました。
今回の用途としてより良いものができたと思います。マスタリングだと音量バランスと引き換えに音場(通気)のところで少々障害にみえるかもしれません。ミキシングだとその用途に合わせ音量バランスを変更する必要がありますが、そこはEQ補正や通気の再調整といったところで対応できるでしょう。読んで頂きありがとうございました。